△上に戻る
エルミタージュ美術館の特徴
エルミタージュ美術館の特徴の第一は、ここが歴代皇帝(ツァーリ)の住まいであったということです。
実際にこのエルミタージュ美術館の中で、エカテリーナ2世をはじめとする歴代皇帝が生活をしていたのです。
エルミタージュ美術館の特徴の第二は、ここは極めて政治的な場所であったことです。
1905年1月の冬宮前広場での「血の日曜日事件」、1917年の2月革命後のケレンスキー政府の拠点、1917年10月革命ではボリシェビキ革命軍が突入し、臨時政府の閣僚を逮捕した場所でもあります。
そして、レーニン率いる革命軍が二月革命・十月革命と2つの革命を起こした時も、サンクトペテルブルクが中心地となり、一時エルミタージュ美術館を占拠していました。
また、第二次世界大戦中にはナチス・ドイツによる900日の包囲も経験しました。
エルミタージュ美術館も当然ドイツ軍の攻撃対象となりました。
さらに、戦後のスターリンによる博物館職員の大量粛正も残酷な運命でした。
このように、エルミタージュ美術館は他の美術館とは違って、政治という血生臭い波乱の中で過ごし、生き抜いてきたのです。
エルミタージュ美術館はロシアの歴史そのものなのです。
△上に戻る
スポンサード リンク