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ジョルジョーネ
(Giorgione da Castelfranco, 1476/1478年頃 - 1510年)
ジョルジョーネは、ルネサンス期のイタリアの画家。(ジョルジオーネとも表記される)
16世紀に活躍したヴェネツィア派の巨匠で、初期ルネサンス様式から逸脱し、盛期ルネサンス様式を確立した人物。
ジョルジョーネは「眠れるヴィーナス」で知られるヴェネツィア派の画家。
ジョルジョーネの生涯に不明な点が多く、生年もはっきりしていないが、30歳台半ばの若さで没している。
作品数は極めて少ないが、年下のティツィアーノに多大な影響を与え、ヴェネツィア絵画に最盛期をもたらした。
未完成の作品はティツィアーノなど後世の画家が完成さたとされている。
ジョルジョーネの作品の多くは近年の研究により異なった時代による多数の加筆が確認されている。
そのため画家としてのジョルジョーネの存在を疑問視する研究者もいる。
代表作の「嵐」(テンペスタ La tempesta)は、近づく嵐を予感させる不安な空を背景に1人の若者と乳飲み子を抱えた女とを描く、謎めいた作品で、これが何を表した絵であるかについては諸説ある。
例えば、バッコスの誕生、アダムとイブ、錬金術などのテーマを読み取ろうとする研究者もいるが、いまだに定説を見ない。
X線写真によると、元々の絵では若者の代わりに裸婦が描かれ、裸婦を塗りつぶして若者を描いたことがわかっている。
最新の研究では1人の人物が描いた作品とするより、異なった時代に複数の人物により上書きされている作品として認識されていることが多いようである。
エルミタージュ美術館に展示されているジョルジョーネの絵画
代表作
ユディト(1500-1505年頃、エルミタージュ美術館)
嵐(1508頃?、ヴェネツィア、アカデミア美術館)
田園の合奏(ヴェネツィア、アカデミア美術館)
眠れるヴィーナス(1510-11頃)(ドレスデン美術館)
風景の中にいる三人の哲学者(1505-1507年頃、ウィーン美術史美術館)
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