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サンドロ・ボッティチェリ

サンドロ・ボッティチェリ Sandro Botticelli (1445-1510) イタリア  初期ルネサンス、フレンツェ派 ロレンツォ・デ・メディチの時代、フィレンツェ派の代表的画家。 皮なめし職人の子供として1445年に生を受け、生涯独身をとおす。 本名はアレッサンドロ・ディ・マリアーノ・フィリペーピ (Alessandro di Mariano Filipepi) といい、ボッティチェッリは兄が太っていたことからついた「小さな樽」という意味のあだ名である。 ボッティチェルリ、ボッティチェリ、ボティチェリなどと表記されることもある。 フラ・フィリッポ・リッピに学び、メディチ家の保護を受け、宗教画、神話画などの傑作を残した。 特に『春(プリマヴェーラ)』と『ヴィーナス(ウェヌス)の誕生』の作者として著名である。 異教的、官能的なテーマの絵画であり、フィレンツェ・ルネサンスの最盛期を告げるものである。 春『春』は、近年の修復の結果、オリジナルの華麗な色彩がよみがえり、従来、煤(すす)に覆われてはっきり見えなかった多くの草花が、ヴィーナス(ウェヌス)の立つ地面に描き込まれているのが見えるようになった。 研究者によると、これらの草花のほとんどは、今でもフィレンツェ地方に自生しているという。 メディチ家当主ロレンツォ・デ・メディチの死後、ドメニコ会の修道士サヴォナローラがフィレンツェの腐敗を批判し、市政への影響力を強めると、サンドロ・ボッティチェッリも心酔し、神秘主義的な宗教画に転じる。 しかし、この時期以降の作品は生彩を欠くとして評価は高くない。 サンドロ・ボッティチェリは、1501年頃には制作を止める。 晩年はサヴォナローラの宗教的影響を強く受け作風が一変し人気が急落、ついには画業を止めるにいたった。享年65歳。 代表作 三博士の礼拝(1475年頃、ウフィツィ美術館) 春(1477年-1478年頃、ウフィツィ美術館) ヴィーナス(ウェヌス)の誕生(1485年頃、ウフィツィ美術館) システィーナ礼拝堂壁画(1481-83年、バチカン) ダンテ『神曲』の挿画  メディチ家の依頼で描かれ、90数点が残っている。彩色まで行われているのは4点で、多くは素描である

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